高木毅復興相「香典は持参」 違法性を否定

　10日の衆院予算委員会では内閣改造で入閣した高木毅復興相が野党に追及された。復興相は香典問題について「いずれも私が弔問に行って、個人の私費で出した」と違法性を否定した。民主党の柚木道義氏への答弁。

　復興相の選挙区で聞き取り調査した柚木氏は、復興相の息子が持参したのではないかなどと指摘し、証人喚問を要求した。更迭する考えはあるかと問われた安倍晋三首相は「説明責任を果たすことが大切だ」と述べるにとどめた。

　復興相は高速増殖炉もんじゅ関連会社からパーティー券を購入してもらった事実関係もただされ、認めた。「政治信条や復興相の職務には何ら影響しない」と強調した。過去に女性の下着を窃盗したとの一部報道は「事実はない」と否定した。

　▼香典問題　高木毅復興相が就任前の2011～13年、代表を務める自民党支部と資金管理団体から選挙区内の葬儀に香典や枕花代として計18万４千円を支出したと、政治資金収支報告書に記載していた問題。公職選挙法は選挙区内で香典や枕花などを出す寄付行為を禁じている。香典については、本人が参列し、私費で香典を出す場合は罰せられない。

（日本経済新聞）

　答弁が虚偽なら大問題だろう。