由規、万感1771日ぶり１軍マウンド ５年ぶり白星ならず ６回途中６失点で降板

◇セ・リーグ　ヤクルト―中日（２０１６年７月９日　神宮）

　右肩手術からの復活を目指すヤクルトの由規（本名：佐藤由規）投手（２６）が９日、神宮球場で行われた中日戦で先発登板。２０１１年９月３日の巨人戦（神宮）以来１７７１日ぶりの１軍登板となったが、６回０／３で９４球を投げ、１０安打４奪三振２四死球６失点（自責点５）で降板。５年ぶりの白星は付かなかった。

　由規は初回、先頭・大島に１４６キロの速球を２球続け２ボールとなった後の１４７キロを右翼線に運ばれ、いきなり無死二塁に。犠打と犠飛で先制点を許した。

　直後に味方が同点としたが、３回にも１点を失い不安定な投球が続いたが、ヤクルトは２度同点に追いつき、由規を盛り立てた。

　５回、桂への死球と若松への犠打で１死二塁から大島がこの日３本目の安打を放ち、１死一、三塁で堂上の適時打を浴び３点目を許した。

　６回、ナニータ、福田、エルナンデスの３連打で無死満塁のピンチを招くと、代打・森野に押し出しを与え降板した。

　仙台育英高エース時代に甲子園で１５５キロをマークして注目され、２００７年の高校生ドラフトで５球団に１巡目指名された末ヤクルトへ入団。翌０８年には高卒新人ながら６試合に登板して２勝を挙げた。プロ３年目の１０年には１２勝をマークするとともに当時の日本人最速１６１キロを記録。だが、１１年に右肩痛を発症して１３年に手術を受け、今季からは育成選手に回り背番号も「１２１」となっていた。長年のリハビリと努力が実り、今月５日には再び支配下登録選手に。背番号も昨年までつけていた「１１」に復帰していた。

（スポニチアネックス）

　苦労人の再起を期待している。