山口組に住吉会、チャイニーズドラゴン。暴力団や準暴力団のメンバーが組織の垣根を越えて、特殊詐欺に手を染めている実態が警視庁の調べでわかった。暴力団の世界では本来、特殊詐欺は「御法度」だが、摘発される組員らの数、割合も右肩上がりだ。
「犯罪グループが逃走中です。資産保全のため、あなたの口座のお金を特別裁判所の仮口座に入れて管理させてもらいます」
周辺者は特殊詐欺などで使われる他人名義の通帳・カードを売買していたが、この組員2人と知り合い、一緒に特殊詐欺を始めた。組員の1人から依頼を受け、被害者宅を訪れて現金を受け取る「受け子」を調達し、被害者宅を訪ねさせていたという。
グループには逮捕された4人のほか、詐取金を振り込ませる他人名義の口座を用意する「道具屋」もいた。
中国残留日本人孤児の子や孫らでつくる不良グループで、警察庁に準暴力団と位置づけられている「チャイニーズドラゴン」の男(22)だ。住吉会系組員が引き込んだ。「『カードや通帳を売れば金になる』と誘われた」。ドラゴンの男はこう供述したという。
一方、この間の捜査で、グループに指示を出していたのが山口組弘道会系組員の男(37)だったことが判明。関連の窃盗事件で昨年10月に逮捕した。男はもともと借金の取り立てをしていたが、捜査関係者は「上納金を手っ取り早く準備できる特殊詐欺に目をつけた」とみる。組織の「稼業」ではなく、「組の壁を越えることにも抵抗感はない」(別の捜査幹部)という。
(朝日新聞デジタル)
特殊詐欺が儲かるので、暴力団も新規参入というところでしょうか。
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