大臣がそろって行楽気分じゃあ、第2、第3のドローン事件が起きても不思議じゃない。ゴールデンウイーク(GW)中の安倍首相らの海外出張が23日、衆院議院運営委員会で了承された。18閣僚中、ナント! 過半数の13閣僚が海外にお出掛けする予定だ。
昨年の15閣僚より人数は減ったものの、出張先を見る限り、“お遊び”と思わざるを得ないものばかり。下村博文文科相の「フランス、トルコ」、塩崎恭久厚労相の「ドイツ、スイス」、林芳正農相の「イタリア、イギリス、トルコ」なんて、まるで“いい旅夢気分 欧州ツアー”だ。ドローン事件で官邸がテンヤワンヤになっている中、危機管理意識の欠如ととられても仕方がないだろう。その上、日本の大臣が大挙して外遊するとなれば、IS(イスラム国)の標的にもされかねない。そんな危険を冒してまで外遊しなければならないほど危急存亡の理由があるのか。
各省庁に問い合わせると、「事務方では把握していない。来週以降に発表する」(農水省)、「閣議決定していないので答えられない」(厚労省)とおトボケの回答ばかり。もちろん、これら外遊費用はすべて税金だ。秘書官や局長ら官僚も同行するが、その宿泊費や日当も税金である。庶民はLCC(格安航空)のチケット取りに四苦八苦しているのに、閣僚は当たり前のようにファーストクラス、官僚はビジネスクラスの“殿様”旅行だから許せない。
民主党の鈴木貴子衆院議員の質問主意書によると、安倍首相が米国を3日間訪問した際の出張費用は約3700万円で、政府専用機にかかった費用は8800万円だった。合わせて軽く1億円を超える。閣僚の外遊にかかる費用は、行き先にもよるが1回につき約5000万円前後と推定されるといい、今回のGW外遊の費用は、トータルで軽く7億円を超える計算だ。
「行くなら自腹で行けよと言いたくなります。目的がよくわからないし、物見遊山のイメージしか湧かない。このタイミングでヨーロッパに行く意味もわかりません。安倍首相からすれば、“お友達”に『連休中にゆっくり遊んでこいよ』というところでしょう。GW中も何が起こるかわからないのに、完全に緊張感に欠けています」(政治評論家・山口朝雄氏)
(日刊ゲンダイ)
税金の無駄遣いです。
公務であるならば、海外出張の内容と費用を公表すべきでしょう。
政治家のみならず、一般の公務員も年度末の予算消化のため、1〜3月に無駄な出張が多いことを、よく耳にします。
安易な増税の前に、政治家・公務員の税金の無駄遣いをなくすことが必要でしょう。
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