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2015年5月22日金曜日

森友哉 大友進氏「西武・森は3割30本不可能じゃない」

 西武・森友哉捕手(19)が6―7と惜敗した20日のロッテ戦(西武プリンス)で9号ソロを含む4打数2安打3打点と気を吐いた。高卒2年目とはとても思えぬバットさばきを披露する森は、いったいどこまで成績を伸ばすのか。西武OBで本紙評論家・大友進氏に聞いた。 

 【大友進 一球友魂】もうすごいとしか言いようがない。試合では4安打(2本塁打)のロッテ・清田の打撃が光っていたけれど、全4打席のトータルでは2安打(1本塁打)3打点の森君の方が内容に深みがあった。 

 圧倒されたのは6回一死満塁での2点適時二塁打の打ち方。普通ならあの場面は2点ビハインドの状況を考えて、まず最低限の仕事、犠牲フライを打とうとするもの。ところが、森君から見えた意図は“自分の打撃をするんだ”という強い意志だけ。19歳の打者の思考ではない。さらに打ったボールが前の打席で左飛に倒れたのと同じ外角直球。前の打席でバットの先っぽで打ってしまった球を今度は真芯できっちりとらえて左翼線に落とした。ただ来た球を体の反応だけで打つ単純なものではなく、高度な打撃技術となにより「こう打つんだ」という意思のある一打だった。 

 この日の4打席で確信したことは、森君は試合展開に関係なく自分の打席に深く集中できる打者であるということ。よく「DHは試合への入り方が難しい」というけれど、彼の場合はそんなことは関係ない。語弊を恐れずに言うならDH向きの助っ人外国人ですよ。そのポジションが今は一番合っているとしか言いようがない。 

 頭の中から完全に捕手を捨てている今の状況を変えることが一番のリスクのような気がする。球団は守備面の育成を犠牲にしてでもこの唯一無二の打撃の才能を伸ばすべき。ボールを線でとらえているから大きなスランプもないだろうし、このままDHで起用し続ければ「3割30本塁打」は決して不可能な数字ではない。(本紙評論家)
(東スポWeb)

 今年はDHで、守備面を育成し、来季は正捕手なんだろう。

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