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2015年5月22日金曜日

米国:南沙諸島 南シナ海「警戒続行」 中国の埋め立てけん制

 【ワシントン和田浩明】米国務省のラッセル次官補(東アジア・太平洋担当)は21日、ワシントンで記者会見し、中国が領有権を主張し岩礁を埋め立てている南シナ海の南沙(英語名・スプラトリー)諸島周辺で、米軍機・艦船のパトロールを続けると述べた。国防総省のウォレン報道部長も同日、中国が造成した人工島の「領海」と主張する12カイリ(約22キロ)以内への米軍の進入が「次の目標」だと明言、埋め立て作業を強くけん制した。
 ラッセル氏は「米国は航行、飛行、商業の自由に関する国際的な権利を主張する」と発言。世界各地の国際空域、海域で米軍は活動しており、今後もその権利を行使すると述べた。また、「米海軍の運用を止めようとする正気の人はいない」とも述べ、中国の介入を間接的にけん制。問題解決の道は「自制と周囲への敬意による外交だ」と述べ、平和的な対応を中国に促した。
 一方、ウォレン氏は、人工島の12カイリ以内への米軍の進入時期は決まっていないと述べ、当面はこの範囲外での哨戒活動を続ける意向を示した。
 南沙諸島での埋め立てを巡っては、ケリー米国務長官が17日に北京で習近平国家主席と会談、懸念を伝達したが、やむ気配はない。20日には、南沙諸島の永暑(英語名ファイアリクロス)礁に接近した米軍のP8哨戒機に対し、中国海軍が立ち去るよう警告する様子が米CNNで報じられた。米当局は人工島は領有権の主張対象にならず、周辺は自由航行が可能な公海との見解だ。
(毎日新聞)
 米国の公海の見解に、中国はどう対処するのか。

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