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2015年5月23日土曜日

中国、米に猛反発 「言動慎め」「適切措置取る」 南シナ海監視強化に 

 【北京=矢板明夫】中国外務省の洪磊(こうらい)報道官は22日の定例記者会見で、南シナ海上空で中国軍機が米軍機に退去警告を行ったことについて「米国側の行動はわが国の安全にとって潜在的な脅威となり、地域の平和と安定に大きな損害を与えた。このような無責任かつ危険な行為に対し強く不満を表明する」と抗議した。

 そのうえで、米政府が今後、スプラトリー諸島の12カイリ以内に米軍機を進入させる可能性を表明したことについて、「言動を慎むよう求める。私たちは関係地域に対する監視を密にし、必要に応じて適切な措置を取る」と語り、米側が実際の行動に出た場合、実力による阻止も辞さない態度を示した。

 米CNNテレビの報道などを受け、22日付の中国官製メディアも米国批判一色となった。共産党の機関紙「人民日報」傘下の「環球時報」は一面トップで「米軍偵察機の火遊び」と題する長文記事を掲載し、「米国防省が南シナ海の緊張をつくった」と一方的な主張を展開した。

 南シナ海における軍事的な緊張がにわかに高まったことについて、北京の国際関係学者は「中国も米国も一触即発の状態を避けたいのが本音だが、ここまで来たらどちらも引くに引けなくなった」と指摘。そのうえで、「習近平政権は、ホワイトハウスが最後に、国防省の12カイリ進入計画を認めないことを期待しているはずだ」と分析した。

 2001年4月、米中両国の軍機が南シナ海上空で衝突し、中国側のパイロットが死亡した際、中国の江沢民政権は米軍の機体を返還するなど穏便に解決した。しかし、中国の国力が増強して国内の民族主義も高揚しているいま、同じような突発事件が起きれば対立が一気にエスカレート化する可能性がある。
(産経新聞)

 南沙諸島が、中国の領土なのか、公海なのか、平和的な解決はないようです。
 一触即発の状態でも、米国は、近隣諸国との火種になる基地を作らせたくないのだろう。
 

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