世界ボクシング評議会(WBC)スーパーフェザー級世界戦が1日、東京・大田区総合体育館で行われ、王者の三浦隆司(30)=帝拳=が同級6位で国際ボクシング連盟(IBF)フェザー級元王者のビリー・ディブ(29)=オーストラリア=に三回1分29秒TKO勝ちし、4度目の防衛に成功した。
重く、強烈な左が相手の顔面をとらえた。その瞬間に歓声を上げた観客がリプレー映像を見て再びどよめくほどの衝撃。さらに左右の強打を見舞い、TKO勝ち。興行のメインは村田に譲ったものの、三浦が圧倒的な力の差を見せつけ4度目の防衛を果たした。
激しさを備えながら、相手の特徴を捉えた冷静な試合運びも光った。パワーでは勝るが、一つ下の階級で世界王座獲得経験があるディブのスピードを警戒していた三浦。事前情報通りの選手だとリング上で把握すると「じわじわと圧力をかけていけばいい」と判断。三回中盤にロープ際に追い詰め、ラッシュをかけた。
昨年11月の防衛戦では相手からダメージをほとんど受けず、防御面での成長を周囲に印象づけたが、「もっと効かせるパンチを打てるようにしたかった」と三浦。攻守のバランスを保つことを念頭に置きつつ、決定力にさらに磨きをかけてきた。今回は「最初の(左の)一発で試合が決まった」。その言葉に、手応えがうかがえる。
同じ階級では6日に10度目の防衛を目指す世界ボクシング協会(WBA)王者の内山高志が君臨する。「自分は豪快さを評価してもらいたい」と三浦。世界戦では3試合連続KO勝ち。九回、六回、三回と試合を重ねるにつれて相手を仕留めるテンポを上げている。「今後はビッグネームと戦いたい」。海外でその名をとどろかす夢も膨らんできた。【岩壁峻】
(毎日新聞)
強烈な左で、ほぼ一撃で勝負がつきました。
その前の、三浦のボディー攻撃を、挑戦者が嫌い、ガードが下がったところで、冷静に顔面を狙った左でした。
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