ソフトバンクのV3に暗雲が垂れ込めた。柳田が3回の守備で右手薬指を骨折し、全治6週間と診断された。攻撃陣を引っ張ってきた打線の柱は今季残り試合の出場が絶望的な状況になり、長引けばCS出場にも黄信号がともる。チームはマジック点灯に王手をかけた試合での連敗を7で止めたものの、2位・日本ハムも勝ったため、8度目の挑戦でもお預けとなった。
指揮官の足取りは重かった。西武プリンスドーム名物の108段の階段を上りながら、工藤監督がつぶやいた。「きょうが一番しんどいな…」。柳田骨折の知らせ。開幕からここまでフルイニング出場を続けていたが、残り23試合の出場が絶望的となり「痛いこと、この上ない」と表情は曇った。
アクシデントが起きたのは3回。炭谷の打球をスライディングキャッチしたが、捕球直前に右手薬指にボールが直撃した。4回先頭での第2打席で見逃し三振に倒れて交代。試合中に所沢市内の病院で検査を受け、「右第4指末節骨骨折」で全治6週間という最悪の診断結果だった。病院から球場に戻った柳田は「(治療に集中?)それ以外にないです」と言い、帰りのバスに乗り込んだ。
ここまで打率3割6厘、18本塁打、73打点。トリプルスリーを達成した昨季より数字は低いとはいえ、ここ7試合で28打数13安打、4戦連発を含む5本塁打、15打点と絶好調だっただけに、離脱は痛すぎる。昨季も9月26日のロッテ戦(QVC)で死球を受け左脛骨を骨挫傷。その後欠場し、代打出場の8試合でチームは6連敗を喫するなど1勝7敗。柳田不在の影響は計り知れない。
試合は3戦連続2ケタ安打の12安打9得点で圧勝。7連敗中だったマジック点灯に王手をかけた試合で勝利したが、日本ハムが勝ったため、8度目の挑戦でもマジック点灯はならず。「全治6週間というのは普通の人が治るまでの期間。体力のあるスポーツ選手なら、そこまでかからないかも。早く戻りたいという思いが強ければ、早く治るかもしれない」。指揮官はわずかな望みを口にし、早期復帰を願った。険しいリーグ3連覇への道。勝負の9月に入り、最大の試練に直面した。(福谷 佑介)
(スポーツ報知)
柳田不在は残念も、優勝争いが面白くなる。
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