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2015年7月3日金曜日

食品値上げが止まらない!味の素は46年ぶり、チョコやソースやワインも

 食品の値上げが7月以降も相次いでいる。味の素は2日、家庭用うま味調味料「味の素」と「うま味だし・ハイミー」の全品目を、8月19日出荷分から品種数を削減した上で約6―12%値上げすると発表した。うま味調味料の全品目に及ぶ値上げは1969年以来、46年ぶりという。食品業界では味の素以外でも山崎製パンが7月からパンや和洋菓子、明治やロッテはチョコレート、8月からカゴメやブルドックソースがソース、9月からアサヒビールがウイスキーや輸入ワインをそれぞれ値上げする。

 値上げ理由は円安と原料高に輸送コスト、包材コストアップなどが重なり、社内努力で吸収できなくなったためだ。山崎製パンはパン原料の政府売り渡し輸入小麦価格が4月から大幅にアップされたこと、卵や油脂価格の上昇を理由に上げる。チョコ企業はカカオ豆やナッツの価格が高騰。円安に加え、新興国の需要増や投機マネー流入も背景にある。

 味の素は価格改定と並行して味の素の品種数を11品から5品、ハイミーを5品から3品にそれぞれ減らし、生産効率を高める。生産効率向上で追いつかない分を値上げする格好。15年5月中間期で営業増益だったキユーピーも、下期は鶏卵や油脂価格の上昇を見込む。コストダウンとともに、値上げを小売り店頭でどう浸透させるかが課題になる。

日刊工業新聞社2015年07月03日 3面

 原料価格の高騰や円安のため、値上げの嵐か。

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