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◇北京五輪第4日 スピードスケート女子1500メートル(2022年2月7日 国家スピードスケート館) 5種目にエントリーし、日本選手団の主将も務める高木美帆(27=日体大職)が女子1500メートルに出場し、銀メダルを獲得した。これで五輪通算メダル数を冬季五輪の日本勢単独最多となる4に伸ばした。 最終15組で登場した高木美は1分53秒72で2着。五輪新記録を出したイレイン・ブストの1分53秒28に及ばず、念願の金メダルはならなかった。日本スピードスケート陣では今大会初メダルとなったが、ぼう然とした表情が印象的だった。 レース後も笑顔のなかった高木美帆は「率直な気持ちは悔しい、その思いだけだなと思っています」と話した。さらに「前回は」と話すと、一度、咳き込み「前回の五輪は金が獲れなかった悔しさと、メダルが獲れたことのうれしさが入り混じった1500だった。今回はメダルが獲れたことより、金メダルを逃したことへの悔しさが強い。金を獲ったブスト選手が強いと思った」と加えた。 ライバルのイレイン・ブストが五輪新記録を出したことへの重圧を問われると、「どの選手が、どのタイムを出しても、私がベストを尽くすことは変わりないと思っていた。それに対しての重圧は感じていなかったが、自分の実力が彼女より劣っていた」と率直に話し、最後まで笑顔を見せなかった。 競技開始となった5日の3000メートルでは6位。得意の1500メートルでは何としても「金」が欲しかった。同種目の世界記録保持者で、1分49秒台の記録を持つ世界で唯一の女子選手。今季ベスト1分49秒99を出すなど、W杯は出場した3戦で3勝だった。 今大会は5日の3000メートルに始まり、この日の1500メートル、さらに500メートル、1000メートル、団体追い抜き(パシュート)に出場予定。5種目は88年カルガリー五輪、92年アルベールビル五輪の橋本聖子らに並ぶ快挙となる。連覇の懸かる団体追い抜きは決勝まで進めば3レースあり、大会13日間で最大7レース滑ることも。体力的には厳しい戦いとなるが、氷上版「鉄の女」は果敢に挑戦するつもり。気持ちを切り替えて、次戦へ臨む。 ◇高木 美帆(たかぎ・みほ)1500メートルの世界記録保持者。18年平昌大会は団体追い抜きで金メダル、1500メートルで2位、1000メートルで3位。オールラウンドの18年世界選手権総合優勝。20年世界選手権スプリント総合優勝。日体大出、日体大職。27歳。北海道出身。
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わずかの差で銀メダルは残念も、立派です。一発勝負に賭ける集中力・メンタルの違いなのでしょうか。
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