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2015年9月28日月曜日

習、潘両氏「蜜月」際立つ=人権・海洋、対中批判かわす狙い―夫人も交えて国連外交

ニューヨーク時事】中国の習近平国家主席は初の国連外交の舞台で、潘基文国連事務総長との蜜月ぶりを際立たせている。
 これに先立ちオバマ米大統領と会談した際は、人権や南シナ海などの問題で、根深い対立が改めて浮き彫りに。習主席は、人権や発展、平和を掲げる国連との関係を前面に、対中批判をかわそうとしているもようだ。


 「中国は、協力とウィンウィンを核心とする『新型国際関係』構築を提唱している。国連憲章を基礎とした現代国際秩序を守ることに尽力し、国連との協力を深化させる」。習主席は初めて訪れた国連本部で26日、潘総長と会談し、中国が目指す新国際秩序の方向性を提示した。
 潘氏はこのほか、習主席が議長を務めた「南南協力」円卓会議や世界女性サミットに出席し、2人は連日、行動を共にした。27日に潘氏と短時間の立ち話をしただけの安倍晋三首相とは対照的だ。
 習主席は27日、平和をイメージし、国連への重視姿勢を表したという大きな置物を潘氏に贈ったほか、国連のノートに「共守和平、共謀発展」(共に平和を守り、共に発展を図る)と記した。潘氏は置物について習氏に「中国と国連の共通の価値観と親密な協力関係を代表したものだ」と持ち上げた。
 夫人同士も親密な時間を過ごした。習、潘両氏が円卓会議出席時、習氏の彭麗媛夫人と潘氏夫人は国連での教育活動に参加。2人は世界女性サミットにもそろって出席した。
 潘氏は3日、軍事パレードなど中国の抗日戦争勝利70年の記念式典に出席した。日本政府は「国連は中立であるべきだ」と批判したが、潘氏は中国中央テレビで「国連が中立であるべきだと誤解している人がいるが、実際には中立ではなく、公平公正だ」と反論し、中国の抗日式典を支持した。
 習主席が「中国は現行国際体系の建設者であり、貢献者だ」と繰り返すのは、アジアインフラ投資銀行(AIIB)やシルクロード構想「一帯一路」を通じ、米国に挑戦する新国際秩序を構築するという国際社会の疑念を和らげるためだ。一方、習氏は潘氏との信頼関係や、途上国支援に向けた基金への20億ドル(約2400億円)拠出など莫大(ばくだい)な資金力を前面に、途上国を味方に国連での存在感を一層高める狙いだ。
(時事通信)

 恥知らずの習近平と事務総長の蜜月は笑える。

 

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