無情にも、白球は前進守備の内野を越えた。菅野が石川の執念の一打に屈した。0―0の5回1死二、三塁、低めのスライダーをちょこんと当てられ右前打。今季、初めて投手に浴びた適時打だった。さらに上田の内野ゴロで2点目を許した。石川との「中4日対決」に敗戦。「相手も同じコンディション。悔しいです。(石川の適時打は)難しい場面でしたが、ボールの選択は間違っていなかったと思う」。持ち前の粘り強さを発揮できず、痛恨の黒星を喫した。
優勝決定戦のような異様な雰囲気の天王山。初回から150キロを計測した。唯一の失点が5回。無死一塁から、今浪にヒットエンドランで三遊間への内野安打でつながれ「あそこで1つ(アウトを)取れていれば1死二塁。1つ取れなかったのが大きかった」と猛省。その裏の好機で代打を送られ、5回68球で無念の降板となった。
7回118球を投げた22日の阪神戦(東京D)から、プロ初の中4日。通常は登板2日後が休日だが、休みを返上してダッシュを繰り返して調整した。「マウンドに上がるまではしんどくなかった。途中から疲れるのが早かったかなとは思う。すごく勉強になった」。原監督は「4、5回と球が上ずったが、まあまあでしょう。攻撃に転ずるためにあそこ(5回)で代打を出した」とねぎらった。
防御率1・91ながら10勝11敗。25登板中、17試合で味方が2得点以下と無援だが、ゼロに抑えれば負けない。エースもそれは分かっている。今季のヤクルト戦は4戦4敗。マジック点灯を許した。「諦めたらそこで終わり。次、リベンジができるように全力を注ぎます」。シーズン最終戦、10月4日のヤクルト戦(東京D)で大役が回ってくると信じて、前を向くしかない。(片岡 優帆)
(スポーツ報知)
菅野は仕事をしているが、打線が打てない。バント失敗も大きい。
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