「入団するときは、逆指名でホークスに入った。最後はホークスという思いはありましたが、それ以上に野球がしたい。悔いのない野球人生を送りたかった。少しでも可能性があるならば現役にこだわりたい」と涙ながらに語った。
今季は開幕2軍スタートだったが、2軍では打率・299、11本塁打、38打点と安定した成績でウエスタン・リーグの4連覇に大きく貢献した。優勝後、21日の日本ハム戦(札幌ドーム)から1軍昇格し、27日のロッテ戦(QVCマリン)では7番DHでスタメン出場したが、28日の日本ハム戦(ヤフオクドーム)まで6試合8打席無安打(1四球)だった。連覇を果たしたチームに「ぼくのポジションはもうない」と感じた反面「ボールは見えていた。体は元気だし、気力もある」と他球団での現役続行を決意した。
1996年のアトランタ五輪決勝(対キューバ)で満塁本塁打を放つなど、銀メダルに貢献した松中は1996年ドラフト逆指名で新日鉄君津から入団。99年のダイエー初優勝に貢献すると、03年には打点王で初タイトル。04年には史上7人目の三冠王に輝いた。05年も打率、本塁打の2冠王。06年の第1回WBCでは王ジャパンの4番として、世界一に貢献した。ミスターホークスと呼ぶにふさわしい活躍を見せた強打者は10月1日までの楽天3連戦(ヤフオクドーム)が、ソフトバンクのユニホームでプレーする最後の舞台となる。
名球会入りとなる通算2000安打へはあと234本。「ボロボロになるまでやりたい」と背番号3は41歳にして、新たな旅立ちを語った。
(スポニチアネックス)
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