対象となったのは米国で販売済みの約48万台だが、同じ型式のエンジンを搭載した車種は世界中で1100万台にもなる。各国の環境当局が調査に動き出すなど、問題は既に米国だけに留まらず、欧州を中心に普及が広がる「クリーンディーゼル」そのものの信頼性や、環境規制のあり方にまで広がっている。
VWは今後、米当局より最大で約2兆円もの制裁金を科せられる可能性があるほか、当該車種のオーナーなどから代表訴訟を起こされるリスクを抱える。そのため、既に2015年7-9月期に65億ユーロの対策費用を計上している。
日本への影響も出始めている。全売上高のうちVWグループ向けが約1割を占めるアイシン精機や、欧州市場に強いサンデンホールディングスなどの株価が大きく下落。欧州メーカーやマツダなどが相次いで低燃費のディーゼル車を投入したことで、「ディーゼル=低燃費」というイメージが定着しつつある日本市場でも、消費者の印象が悪化する可能性もある。
では、今回のVWの問題と同じことが日本で起こったらどうなるか。答えは、“無罪”だ。もちろん、問題になれば消費者からの信頼を失い、対象車種を自主回収せざるを得なくなるかもしれない。それでも、巨額の罰金や制裁金を課される可能性は低い。
(日経ビジネス)
日本は、排ガス基準が低いということか。
日本も、米国並みの厳しい基準を導入すべきだろう。
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