WBA世界フライ級タイトルマッチで王者の井岡一翔が大差の判定3―0で同級10位ロベルト・ドミンゴ・ソーサを下し、初防衛に成功した。3階級王者は強豪ひしめく伝統階級で将来の王座統一戦、真のチャンピオンを目標に掲げ、さらなる飛躍を誓う。
大差で初防衛に成功した歓喜のリング。井岡は71回目の誕生日を迎えた祖母ミツ子さんの頬に熱いキス。「この勝利をプレゼントします。誕生日おめでとう」。場内の喝采を2人で浴びた。
4月に現在の王座を獲得して3階級制覇。叔父の弘樹氏から続いた悲願を成就し、モチベーション低下が心配されても杞憂(きゆう)だった。世界王者に返り咲き、すぐに新たな目標を掲げた。「このフライ級で真のチャンピオン、最強を証明していきたい」。同級は“軽量級最強”の呼び声高いWBC王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)、プロ初黒星をつけられたIBF王者アムナト・ルエンロン(タイ)ら強豪がひしめく。猛者と異なる色の世界ベルト2つをかけた統一戦。将来の大一番を想像すれば自然に闘志が湧いた。
目指すスタイルは「打って、打たせないボクシング」――。攻防一体で挑戦者を圧倒した。相手の攻撃起点の左フックをブロック、バックステップ、ダッキングでかわす。逆にいきなりの右、左ボディーを的確にヒットさせた。上下左右に打ち分けての猛攻。ダウンこそ奪えなかったが、ソーサが空振りで体勢を崩す場面が何度もあった。ジャッジ1人がフルマーク、残る2人も10点差の完勝。「KOはできなかったけど最後まで攻めの姿勢を見せられた。プロとして勝つことが大事。次につながった」と笑顔を見せた。
父から闘志が奮い立つ材料も用意されていた。今春、堺市内に建てられた4LDKの新居1階の20畳は展示室として準備中。世界ベルトなど栄光の軌跡をたどる品々が並ぶ予定。今まで獲得した4本を並べても、まだ場所は空いている。強豪との王座統一戦、ビッグマッチでコレクションをどんどん増やしていく。夢は膨らむばかりだ。
(スポニチアネックス)
やはり、井岡は強い。
スピードとディフェンスの巧さは、メイウェザー並みのつまらないアウトボクシングで勝てる。
パンチ力がないから、熱くなって、打ち合いをすると墓穴を掘る。
KO勝ちを意識して、攻めすぎるのも、相手のパンチをもらう危険がある。
クールに戦い、相手のパンチを最小限の動きでかわして、カウンター気味のパンチで判定勝ち狙いなら、統一戦制覇も可能だろう。
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