王者・井岡一翔(26)=井岡=が3-0の判定で、同級10位の挑戦者ロベルト・ドミンゴ・ソーサ(30)=アルゼンチン=を下し、初防衛に成功した。スコアは119-109が2人、120-108が1人。
ミニマム級、ライトフライ級を制した井岡は、5月にフアンカルロス・レベコ(アルゼンチン)に判定勝ちしてWBA世界フライ級王座を獲得。叔父の元世界2階級王者・井岡弘樹氏の代からの一族の悲願であった3階級制覇を達成した。
初回こそ様子見に徹した井岡は2回からパンチを上下に散らし、ペースを奪いにいく。かつてWBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎に挑戦した経験もあるホセ・ラファエル・ソーサを兄に持つ挑戦者はジャブと左フックで抵抗するが、攻撃のバリエーションで井岡とかなりの開きがある。ラウンドが進むに連れ、強いパンチを入れるシーンが増えた。これまでKO負けが一度もないタフなソーサを沈めることはできなかったが、抜群のディフェンス技術も見せた井岡はほとんど被弾することなく完勝した。
初防衛に成功した井岡は「みなさんにKOをお見せしたかったけど、判定勝利になりましたが、勝てたことが結果として一番良かった。この階級には井岡一翔がいるぞということを見せた」と完勝に胸を張った。
この日、71歳の誕生日を迎えた祖母のミツ子さんをリングに上げ、「この勝利をおばあちゃんに捧げます」と喜びを分かち合った。
今後については「年内にもう1試合する予定。消えてない闘争本能を燃やし続ける」とさらなる強敵に挑む覚悟を示した。
井岡の通算戦績は19戦18勝(10KO)1敗。ソーサは29戦26勝(14KO)3敗。
(デイリースポーツ)
井岡、完勝も、KO勝ちが見たい。
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