巨人時代の03年に10勝7敗で新人王に輝き、通算62勝を挙げた右腕。引退決断のポイントには、今季を「勝負」と意気込みながらも1軍昇格できず、2軍戦で不振に終わったことを挙げた。
「自分よりも一回りも若い選手に投げて、相手打者が嫌そうでなく、くみしやすく対戦しているな、と投げながら感じた。勝負をかけたシーズンで自分の力不足、力が通じなくなってきたなと。自分の力が、というのが大きなポイントになった」。目を真っ赤に腫らして応えた。
30日のロッテ戦(札幌D)に登板し、試合後には引退セレモニーが行われる。「(9月中に)選手を続けるか、続けないか。そこだけをずっと考えてきて、鎌ケ谷の練習には参加させてもらったが、数日前に区切りを付けて決断した。そういう面ではスッキリしています。球団の方には、こういう試合、セレモニーを準備していただいて、大変感謝しております。プレーヤーとして最後の一日になりますが、精いっぱい頑張りたいなと思います」。律義で誠実な人柄で誰からも愛された右腕が、現役ラスト登板に臨む。
(スポーツ報知)
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