ただ、今回は広島の土砂災害の時よりも雨雲がさらに発達していたという。内藤さんは「通常の降水帯は幅が5キロ程度。今回は50~100キロ弱あります。複数の降水帯がある場所にさらに雨雲が入ってくることで、スケールが大きくなりました」と説明した。
降水帯が大きくなった最大の原因は、温帯低気圧に変わった台風18号が日本海上で停滞したため。低気圧の東側に南からの湿った風の通り道ができた。加えて、低気圧の東側に位置する台風17号からの東風が南風とぶつかり合って収束。南北に雲が延び、両側の強い勢力に挟まれる形で長時間にわたり停滞する形となった。
加えて、日本列島の西の上空に広がる氷点下9度の空気の固まり「寒冷渦」も速度が遅く、大気は極めて不安定な状態に。積乱雲が長時間にわたり次々と発達して線状降水帯が形成された。
栃木県で特に雨が強くなったのは「県の北部に行くにつれて標高が高くなり、上昇気流が強まるので、雲ができやすくなるためです」と内藤さん。「関東地方でこれだけ激しい雨となるのは10年以上ぶりでは」と話し、最近の似たパターンとして、1998年8月に栃木・福島で大きな被害を出した豪雨を挙げた。
(スポーツ報知)
最近、大雨が多い。
50年に1度の記録的な大雨も、昨今の異常気象で、常態化しているのだろうか。
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