「いろいろなことがゲームの中であった。いつも言ってきたけど、大エースになるためには、まだまだ足りないものがある」
先発の柱・大谷が自身ワーストタイの7回途中7失点で火だるまになり、ソフトバンクの優勝マジックが6となった10日の試合後、栗山監督は悔しさをかみ殺して、こう語った。味方打線が3点差を追いついた直後の6回、無死満塁のピンチで8番・今宮に決勝の2点タイムリーを浴びた。
3ボールから155キロ、157キロを連続ファウル。フルカウントからの決め球・141キロのフォークをきっちりと、とらえられた。大谷は、この場面を「(制球が)甘いですね。しっかりいっていたら三振を取れた場面。投げるべきところに投げられていない」と振り返ったが、そこまで甘い球でもなく、打った今宮を褒めるしかない巧打だった。
しかし、このシーンを含めて今季のソフトバンク戦で、大谷は4試合(計26回)で19失点、防御率6・58と、いいように打ち込まれている。初対戦の4月12日こそ7回2安打無失点9奪三振だったが、それ以降は5失点(5月22日、札幌)、7失点(8月4日、ヤフオク)、7失点と完璧に攻略され、うち2試合で1イニング5失点のビッグイニングを作られていることで、日本ハム側はある疑念を抱いている。
それは、現在は禁止されている球種伝達行為をしているのではというものだ。ライバル球団が心血を注ぐ大谷攻略のポイントは、決め球・フォークの見極めの一点に尽きる。最速162キロ右腕への対応は基本的に「ストレートに合わせて変化球に対応する」しかないが、最速で151キロを計時する、落ちる魔球の見極めは容易ではない。
もし、それが事前に分かっていたら…。一般的に「クセはセットポジションに入った時のグラブの周辺に出やすい」といわれる。そうして一、三塁のベースコーチが盗んだクセを打者に伝達。今宮の打席でも大谷がセットに入った段階で、視線が微妙に鳥越一塁コーチのほうに動いたという。
もちろん、あくまで疑惑でしかなく、日本ハム側もこれを指摘して問題化する意思はない。というより、来るべきリベンジの舞台、CSファイナルステージにぶつける構えのようだ。何より「(打たれた)要因はいろいろあると思う。次の対戦の時に(修正)できるようにしたい」という大谷本人が大一番でのリベンジを望んでいる。
(東スポWeb)
クセから球種がバレているのだろう。
なおさら、厳しい内角攻めがないから、踏み込んで打ちにくる。
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