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2015年9月26日土曜日

フォルクスワーゲンの排ガス検査不正、独国内の幹部が関与-関係者

(ブルームバーグ):ドイツのフォルクスワーゲン(VW)の排ガス検査不正をめぐり、独国内の幹部が検査における重要な部分に関与していたと、同社の米国事業に詳しい関係者3人が明らかにした。VWは既に、排ガス検査についてのごまかしが行われていたことを認めている。

 同関係者らによると、検査の基準や結果、排ガスの基準を満たせなかった車に対する技術的作業は、ウォルフスブルクにあるVW本社の幹部によって監督されていた。関係者らは、この件について公に話す権限がないとして匿名を条件に語った。
 関係者の1人によると、米カリフォルニア州ウェストレーク・ビレッジの排ガス検査官らは、ドイツから送られ英語に翻訳された基準に従って全ての関係車両を検査。検査結果は全て、米環境保護局(EPA)に送られる前にいったんドイツに戻されていたという。

 検査で排ガスの目標を満たせない車が見つかった場合、ドイツのフォルクスワーゲン本社もしくはインゴルシュタットにある高級車部門アウディの本社からエンジニアのチームが送り込まれたと、同関係者は説明。このエンジニアチームが問題の車に約1週間かけて手を加えると、検査に合格する状態になったという。VWの米国部門には、検査でごまかしをするメカニズムを作ったり、排ガスの問題を修正できるようなエンジニアはいなかったと、別の関係者2人は述べた。

 VWの広報担当からはこれまでのところコメントを得られていない。

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