--委員長としての受け止めは。
鴻池委員長 ああいった形で委員会可決は不本意だったが、審議はほぼ尽くされたと感じた。いつまでも、話ばかりはよくない。参議院としての態度、結論を出さないといけない時期だと私が判断した。賛否あるが、政治家たるもの、日本の安全と防衛をどうするかという使命感は皆持っている。議論を尽くして、この法案に参院の意思をあらわさないと。時期としては良い時期だと思ったので、採決に至った。
もう一つは「60日ルール」がある。参院の審議がもたついていると、衆院の方で判断して採決ができる。(参院は)衆院の下部組織であってはならない。独自の政策や結論を出していく必要がある。それも含めて、今日の採決に至った。
--野党から委員長不信任動議も出た。
鴻池委員長 不信任動議の討論の中身を拝聴していた。心に染み渡るような、とてもうれしくありがたい。腹の立つ話はなく、私への信頼を野党の皆さんに持っていただいてきたな。保守の政治家だが、政治家冥利に尽きるという思いだ。
--これは「強行採決」か。
鴻池委員長 これは強行ではないと思う。参院にある10党のうち5党が賛成し採決した。自公だけなら、強行になる。3党(元気、次世代、改革)が野党として賛成に回ってくれた。評価するし、感謝している。
--政府、与党の姿勢について苦言を呈していたが。
鴻池委員長 つらい質問ですね。政策や法案について、末端まで知っているわけではないが、真ん中に座っていて、時には野党寄りと非難された。どうしても不備な答弁が目立ったような気がする。今後は外交・防衛委員会などで謙虚に耳を傾けてほしい。
(毎日新聞)
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