村田が目を見開いた「あっちで名前を売っていくということで、一つのスタートラインに立った」。内定した米デビューへ気持ちを新たにした。7月の練習中に右肩を痛め、9月にラスベガスで計画していた第8戦は白紙に。半年ぶりの一戦は、激戦階級での世界挑戦の礎となる。
対戦相手は未定だが、場所は11月上旬のラスベガスが有力で、ロサンゼルスになる可能性も残す。今回の興行は、村田が契約する米プロモート大手「トップランク」に所属するロンドン五輪ライトヘビー級覇者メホンツェフ(ロシア)ら五輪メダリストもそろって出場する予定だ。
単なる顔見せではない。ミドル級では世界ランクが高くても世界挑戦は容易ではない。帝拳ジムの本田明彦会長(68)は「名前を何度も売り、試合をクリアしないと挑戦者に選んでもらえない」と語り、村田には結果と内容が求められる。
11月21日(日本時間22日)に米ラスベガスで防衛戦を行う三浦に刺激を受けている。「三浦さんは海外でも能力を発揮できる」。米初陣は平常心が鍵と捉えており、19日までの合宿ではメンタルトレーニングの本を読み込む。「アピールできないと意味がない。『ムラタだったら面白いぞ』という試合をしたい」とKOをもくろむ。ロンドン五輪金メダルから3年。ようやく本場に殴り込みをかける。(飯塚 康博)
(スポーツ報知)
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