以前、大型の台風が都内にも上陸し、電車が止まり、タクシーはつかまらず、バスが遅延したことがあった。筆者はその日、台風に備え、雨合羽に長靴と完全防備をしていたので、歩いて帰ることにした。すると街路樹が折れて道を塞ぎ、道がくるぶしぐらいの深さの川になっていたことがあった。そんな日の記憶がよみがえる質問があった。タイトルはズバリこれだ――「なぜ日本では、危険な日も仕事をするのでしょうか」。
「前にひどい台風があったので、仕事が休みだと思いましたが、会社から電話が来て、仕事に行くことになりました。台風で危険な日に、なぜ日本では仕事をするのでしょうか」(ニュージーランド)
本当になぜここまで頑張る、というほど日本人は雨の日も風の日も雪の日も台風の日も、職場へ足を運ぼうとする。心理学者の内藤先生を取材した時、先生は日本人が農耕民族であり、農作物は雨の日も風の日も雪の日も台風の日も面倒を見なければならず、その血が日本人を仕事人間にしているのでは、と言っていたが、まさにそうだと思わずにはいられない。
この質問に回答をつけているオーストラリアの御仁は「他の企業との取引があるためか、台風であっても休みにしない会社が多いですね。日本人は『周りが働いているのに自分だけ休む』ということができないので、他の会社が休みではないのに、自分の会社だけ休みにするということはできないようです。でもみんな本当は行きたくはないはずですよ(笑)」とのこと。さらに「最近は個人の判断に任せたり、台風の勢いがおさまってから出社をすることを許可したり、台風が猛威をふるう前に社員を帰宅させるという対策をする会社もあります」と付け加えている。
皆さんはこの、台風のような危険な日にも出勤することをどう思うだろうか。
(OKWave)
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