横浜OBがこう言った。
球宴期間中に続投を要請されたDeNAの中畑監督(61)は、後半戦に急降下。16日のヤクルト戦も大敗した。最下位転落の可能性もあり、シーズン終了まで回答を保留中だ。
就任4年間で昨季まで6位、5位、5位で今季も5位以下は決定的。中畑監督の采配に賛否の声はあるとはいえ、いつまでたっても浮上できないのは、戦力不足も影響している。
「特にエースと正捕手の不在が大きい。昨年ドラフト2位の石田(法大)が2勝、育成出身の砂田が3勝と、若手左腕2人が芽を出しつつありますけど、先発には柱となる投手がおらず、チーム最多勝利は久保の8勝(7敗)。捕手も黒羽根、高城、嶺井で固定できず、リードはおろか、投手の64暴投はプロ野球記録にあと4まで迫っており、キャッチングもおぼつかない。育成を重視する方針はいいのですが、オフには最低でもエースと正捕手を補強しないことには、来季も厳しい戦いを強いられます。中畑監督は表立っては言いませんけど、本音では補強してもらいたいと思っていますよ」(横浜OB)
■重い球団の腰
中畑監督はこの日の試合前、連敗を喫したヤクルトの石川、館山をそれぞれ称えた一方で、「うちには中4日とか中5日で無理させてまで投げさせる投手がいない。強いて挙げるなら左の2枚(石田、砂田)」と話した。
「優勝するには何より投手力が必要」「捕手がド素人」と言ったこともある。指揮官がいくらボヤいても球団の腰は重い。今季は巨人からロペスを獲得した程度。途中加入した助っ人・ビロウ(年俸3000万円)は、この日のヤクルト戦で初先発も、二回途中5失点で早々とKOされた。
DeNAは10億円程度といわれる赤字の圧縮を進めているとはいえ、今年は前年比で20%近い観客動員増を記録。大幅増収は確実で、グリエルに支払わなかった3億5000万円からビロウの年俸分を差し引いた、3億円強の資金もある。
「狙い目は日本ハムの2人でしょう」とは、放送関係者。
「投手は助っ人のメンドーサ(31)。2年目の今季は10勝を挙げ、メジャーも注目しているという。契約が切れることもあって、今季1億円から2億円を巡る攻防となりそうで、そうなると日本ハムはリリースするとの見方もある。捕手では大卒7年目の大野(28)です。今季中にFA権を取得し、年俸4300万円でCランクなので人的補償が必要ない。すでに複数球団が獲得に関心を示している」
球団の“誠意”はいかに……。
(日刊ゲンダイ)
メンドーサと大野か。
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