エンケラドスは直径500キロほどの氷衛星。内部には液体の海が広がり、氷の割れ目を通じ水が宇宙に噴き出していることで知られている。ただ、海がどの程度の広がりなのかは分かっていなかった。
土星探査機「カッシーニ」が観測した7年以上のデータを分析したところ、エンケラドスはわずかに揺れながら土星のまわりを公転していることが分かった。岩石による中心部と表面が強固に結びついているなら見られない程度の揺れであり、中心部と氷の表面は星全体に広がった海によって隔てられていると結論した。
なぜエンケラドスの海が完全に凍結せず液体のままでいられるのかは謎だという。土星の潮汐力が原因で発生するエンケラドス内部の熱が、従来考えられていたものよりずっと大きい可能性があるという。
エンケラドスについては、宇宙に吹き出した水の分析から、地球の海底で見られる「熱水噴出孔」と同様の熱水環境があることが分かっている。熱水噴出口は地球生命が誕生した環境として本命視されており、エンケラドスに広がる巨大な海にも生命が存在するかもしれない。
(ITmedia ニュース)
地球外生命の可能性ありか。
土星までは、無人探査機ニュー・ホライズンズで4年前後、時速500キロのリニアで約300年は遠すぎる。
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