このオフ、FA退団する陽岱鋼(29)は日本ハムと交渉した際、フロント幹部から「卒業、おめでとう」と言われたそうだ。
今季日本一になった日本ハムの外野は、西川(24)、岡(25)、近藤(23)、浅間(20)、谷口(24)といった若手成長株がひしめいているうえ、戦力になるかどうかはともかく巨人からトレードで獲得した大田(26)もいる。
活性化の手を緩めないチームにとって、走攻守で陰りが見えた陽は“余剰人員”でもあった。陽自身も置かれた立場を理解していたからこそ、移籍を決意した。
そこへいくと、来年のオフに「卒業」と祝福されそうなのが、昨1日、3500万円増の年俸2億8000万円プラス出来高払いで契約更改した中田翔(27)だ。
今季は110打点で2年ぶりの打点王に。4番として自身初の日本一に貢献したと言えば聞こえはいいものの、球団内の評価は芳しくない。
「中田はこのまま順調にいけば、来シーズン中にFAを取得する。球団内には、このオフにもトレードに出すべきという意見もあったほどです」とさる日本ハムOBがこう続ける。
「110打点でタイトルを取ったけど、同じくらいチャンスをフイにしているというのです。特にシーズン序盤は、中田がブレーキになって落とした試合が多かった。あまりのヒドさに『誰が4番でも同じ』と吐き捨てたフロントもいたと聞きました」
■レアードとの契約延長は伏線
グラウンド外での評判もガタ落ちだ。
「しょっちゅう、若手を連れ回すのですよ。伸び盛りの選手が、中田と一緒になってハメを外してプラスになるわけがありませんからね。中田と飲みにいった若手が、首脳陣から白い目で見られたこともある。最近では、中田と付き合う若手もだいぶ減ったと聞いていますが……」(同)
要するに、FAを取得しているであろう来オフは陽同様、「卒業、おめでとう」と言われそうなクチ。「中田自身、球団内の空気というかスタンスは理解しているはず。日本ハムで来季1年プレーして、オフにFAで出ていくだろう」とは前出のOB氏。日本ハムが今季39本塁打でタイトルを獲得したレアードと2年6億円で契約延長したのも、来オフ、中田が移籍するであろうそのときに備えた手当てともいわれている。
更改後の本人は目標の3億円に届かず、「この世界はシビア。来季はすべての部門で自己最高の成績を挙げたい」と話した。
(日刊ゲンダイ)
結果を残して移籍したいけど、また来季もブレーキだろうか。
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