現場の民家から飛び降りた容疑者は意識不明の重体で、動機の解明は進まない。一方、事件前に容疑者と接触していた県警の対応には疑問の声も上がる。
◇不可解な行動
一連の事件では14日夕に田崎稔さん(55)と妻美佐枝さん(53)、15日夕~16日朝に白石和代さん(84)、16日午後に加藤美和子さん(41)と長女美咲さん(10)、次女春花さん(7)が殺害されたとみられる。
3軒に残された靴跡が酷似しているほか、田崎さん宅で採取した遺留物のDNA型がナカダ容疑者と一致。県警は容疑者が6人の殺害に関与したとの見方を強め、うち田崎さん夫婦の事件で逮捕状を取った。
県警によると、ナカダ容疑者は住んでいた群馬県伊勢崎市から前橋市を経由し、13日午後に電車で熊谷市に入った。民家に姿を現し、住人に金を無心していた。
不審者として通報され熊谷署で事情を聴かれたが、財布や携帯電話などを残し失踪。金に困っていたとみられるが、現場の3軒は一見して物色の跡がない。捜査関係者は、盗み目的で事件を起こした可能性に懐疑的だ。
田崎さん宅の壁にはアルファベットのような血文字が残っていた。加藤さん母娘の遺体はクローゼットで発見されたが、扉は開いていた。隠そうとしたのか分からず、捜査関係者は「理解できない」と頭を抱える。
◇警察は対応検証を
県警の対応を疑問視する向きもある。熊谷署からナカダ容疑者が立ち去った後、署員1人が追跡しようとしたが、交通量の多さを理由に断念。約20人態勢で捜し、警察犬も投入したが発見できなかった。田崎さん夫婦の遺体が見つかったのは翌14日だ。
県警は15日から16日にかけ、住居侵入容疑でナカダ容疑者の逮捕状を取り、全国の警察に手配書を出していた。熊谷署の鷹啄昇署長は22日の記者会見で「危機感はあった」と強調した。
ただ、夫婦殺害事件との関連が明らかになっていないとの判断から、地域住民への注意喚起は限定的だった。市教育委員会には、通学路の警戒などを学校に呼び掛けるよう依頼したが、市には現場検証に立ち会いを求めただけだった。
市の担当者は事件について「報道で知るのみだった」と明かし、市民の間には「警察がもっと知らせてくれれば」との意見もある。上田清司知事は「丁寧な検証が県警でなされるべきだ」と指摘している。
(時事通信)
容疑者が回復しても、重度の統合失調症では、罪を問えない場合もあるだろう。
このまま意識不明の重体か、死亡で、事件がうやむやになる可能性もある。
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