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2015年9月27日日曜日

巨人、史上初東京D12連勝で1差!29日Vマジック「2」点灯も

(セ・リーグ、巨人4-3ヤクルト、23回戦、巨人12勝11、26日、東京ドーム)王者の意地だ!! 巨人は26日、ヤクルト23回戦(東京ドーム)に4-3で逆転勝利。首位・ヤクルトに1ゲーム差に迫った。五回に4番・阿部慎之助内野手(36)が決勝の適時二塁打を放ち、今季4度目の5連勝に導いた。東京ドームでは史上初の12連勝を飾り、クライマックスシリーズ(CS)進出が決定した。天王山初戦をものにした原巨人は残り5試合、最後の最後まで諦めない。

 4万6787人。今季2番目の大入りとなったドームに地鳴りのような大歓声が響き渡る。同点で迎えた五回二死一塁。阿部が、ロマンの投じた外角シュートを振り抜いた打球はグングン伸び、中堅手の頭を越えた。

 「結果は打球に聞いてくれ、という気持ちだった。久しぶりに芯に当たった感触だったね」

 これぞ、4番。一走が本塁に生還したのを見届けると、二塁ベース上で激しく手をたたいて喜んだ。大一番で試合を決めたのはやはり、主砲のバットだった。

 負ければヤクルトに優勝へのマジックナンバー「3」が点灯する大一番。天王山の先発に抜てきされたD3位・高木勇(三菱重工名古屋)はガチガチだった。一回、死球と打撃妨害で無死一、二塁。山田を迎えると「3点差ぐらいなら、何とかなるかな」と感じていた阿部が、マウンドに歩み寄った。

 「ボール、ボールで、もう守ってても、疲れちゃうからさ。打たれちゃえば」。冗談交じりの一言の直後、本当に3ランを浴びたが、勝負する気持ちを取り戻した新人右腕は勝利へのバトンをつないだ。

 今季から一塁に転向した阿部は、捕手としての役割は忘れていない。大事な場面で若手投手に適切な言葉を投げかける。正捕手の座も主将の座も後輩に譲ったが、大黒柱に変わりない。

 四回にはD1位・岡本(智弁学園高)が同点打。V争いの重圧で顔を引きつらせるルーキーに対し、阿部は22日の阪神戦前に「スマイル、スマイル」と声をかけ、お立ち台の予行演習もさせた。岡本は「やりやすいよう声をかけてくださって感謝です」と先輩の気遣いを力に変えた。

 二回には阿部が四球で出塁した直後、長野が14号2ランを放った。「阿部さんが出て、自分もいい形を作りたかった。19歳がすごいですね」。長野の一発が“呼び水”となり、現在の4番・阿部と“未来の4番”の岡本が快音。最高の形でヤクルトとの初戦をものにし、1988年開場の東京ドームでは史上初となる12連勝となった。

 「長打がほしいなというところでナイスバッティング。非常に大きな、いい仕事をしてくれた」と阿部の一打を称賛した原監督。優勝争いについて「まだまだ戦い半ばであるわけですから。まずあした」と引き締めた。

 この日の勝利でクライマックスシリーズ進出(3位以上確定)を決めたが、あくまで通過点だ。ヤクルトとは1ゲーム差。天王山第2ラウンドも制し、一気に頂点へ突き進む。 (桜木理)
(サンケイスポーツ)

 今日も巨人が勝つとゲーム差0。

 負けるとヤクルト優位だろう。

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