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2015年9月10日木曜日

明治大学法科大学院 青柳幸一教授 女性にマンツーマン添削 たびたび「学外指導」も

 鼻の下を伸ばしていた男性は、司法の歴史にも長くその名を残すことになりそうだ。もちろん、負の意味でだが…。

 明治大学法科大学院の青柳幸一教授(67)が教え子の女性に司法試験の問題を漏洩した国家公務員法(守秘義務)違反事件。女性は20代後半で明大法科大学院を修了、前回の試験で不合格で今年は2回目の挑戦だった。

 女性から漏洩を持ちかけていた場合、共犯として国家公務員法違反の教唆罪などに問われる可能性があるが、関係者によると2人の間には金銭の授受などがなかったことが判明。東京地検特捜部は、青柳教授が一方的に漏洩した可能性があるとみている。

 青柳教授は今年5月の司法試験で、憲法分野の問題作成などを担当。試験前には4、5回にわたり、論文式の試験への対策を女性に個別指導していたという。

 論文式では他の受験生の答案に比べ、女性の答案は憲法分野で完成度が極めて高く、個別指導される中で解答例を暗記して試験に臨んだ可能性がある。マークシートで解答する短答式でも憲法分野は満点だったといい、特捜部は短答式でも不正がなかったか調べているとみられる。

 青柳教授の講義を受けていた男性は「教授は特定の女性だけを食事に連れて行くこともたびたびあった」と「学外指導」があったことを示唆。法務省の調査に青柳教授は「教え子の女性受験生に好意を抱いており、合格させてあげたかった」などと説明しているという。明大側は最も重い免職処分を決める方針だ。
(夕刊フジ)

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