日本ハムの高卒ルーキー・浅間大基外野手が、大仕事をやってのけた。延長十一回1死一、二塁。柳瀬の直球を振り抜くと、打球は右中間を破った。右手を突き上げ一塁へ無我夢中で全力疾走。プロ初のサヨナラ打を放った19歳は二塁を踏みしめた後、両手を突き上げガッツポーズ。歓喜の輪の中で、チームメートから頭をはたかれながらも笑みをこぼした。
19歳3カ月でのサヨナラ打は、日本ハムの前身・東映時代の1957年に山本八郎が記録した19歳6カ月を上回る球団史上最年少記録。浅間はお立ち台に上がり「最高にうれしいです。ベンチにいる先輩方が早く終わらせてくれと言っていたので、早く決めてやろうと思いました。完璧な当たりでした」と頬を緩ませ、叫んだ。
13日に1軍再昇格したばかりのルーキーが、結果を出し続けている。14日・オリックス戦からは4試合連続安打。この日は小技もきっちりこなし、守備でも貢献した。八回1死一、二塁のピンチでは李大浩に左前打されたが、本塁への好返球で得点を防いだ。九回1死一塁の打席では投前へ送りバントをきっちり決めた。
1軍復帰後7試合にスタメンで起用する理由について、栗山監督は「ああいうところで(サヨナラ打を)打つ勝負強さもあるんだろうけど、バントもできる。細かいこともできる。それができるから使い続ける」と交代させない理由を明かし高く評価している。
クライマックスシリーズ(CS)出場が目標の浅間。ここまでの活躍からして、CSメンバー入りが有力だ。「自分のやることをやって、チームに貢献したい」。14年度ドラフト3位で横浜高から入団したばかりのルーキーの存在感は、日に日に増している。
(デイリースポーツ)
0 件のコメント:
コメントを投稿