栗原は入団5年目の04年から頭角を現し、レギュラーに定着した07年には打率・310、25本塁打、92打点の好成績をマーク。11年には通算1000安打を記録した。卓越した打撃力に加え、守備面でも3度のゴールデングラブ賞を受賞した。ただ、12年5月に右肘骨棘(こっきょく)除去手術を受けて以降は度重なる右肘の違和感に悩まされ、出場機会は激減していた。
今季の開幕1軍を勝ち取るため、昨オフには3度目の右肘手術。不安要素を排除して完全復活を期したが、ここまで1軍での出場はなし。2軍でも、若手育成に主眼を置くチーム方針もあって、出場はわずか30試合。38打数5安打の打率・132、1本塁打、2打点(26日現在)にとどまっている。
開幕当初は右肘に違和感を抱えていたが、シーズンを戦う中で徐々に不安は解消。「感覚的な部分は戻ってきた」と状態面と復活への自信を持っている。野球に対する情熱も消えていない。豊富な練習量と持ち味の勝負強さで、かつて「和製大砲」としてカープ打線の中心に座った男。今後の動向が注目される。
(スポニチアネックス)
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